願望実現イメージング法は、子供時代のトラウマ解消に有効です
学芸会は緊張して一発勝負ですから、記憶が残りません ですから「自分の本当の気持ち(に基づいた気持ち)」に気づくことが、とても大切です
コミニュケーションとは、トランプのようなゲームだと考えると、ひじょうにすっきりと分かることができます つまりトランプでは4種類のカードがあって、それに「強い」とか「相性」がよいとかあって、それを見せ合ってゲームをしています
ただ、コミニュケーションの場合、カードは3種類です なぜ3種類かを、説明します! コミニュケーションのカードは、「幼児時代の親との関係で決まり」、それで一生が決まってしまうのです
このときの子供の心は、「子供の心」しかありません(これが1種類目のカード) そのうち赤ん坊が成長していくと、母親のすることを真似するようになります つまり母親(や父親)を真似して、それを心に取り込むことで学んでいきます このように、子供は少し成長すると、「親の心」を取り込もうとします これが2番目のカードです そうして、もう少し(3・4歳)に成長すると、「子供と親の関係」とか「自分を取り巻く世界」などを「客観的に考える」ことができるようになっていきます このような働きをするカードが、「大人の心(理性)」です つまり3種類のカードとは、「子供の心」「親の心」「大人の心(理性)」なのです これだけでは分かりにくいのですが、次の説明を聞くとすごくよくわかるようになります
つまり、母親と父親ですね 母親は子供のことを思って、いつも気に掛けて世話を焼いてくれる心です このような「親の心」(母親)に接すると「子供の心」は安心して、やすらぐ気持ちになりますが、度を過ぎると「やんちゃな性質」が生まれてきます そういう「子供のやんちゃな態度」をしかるような、「親の心」もあります それが「親の心」の内の、「父親的態度」です そうして、「父親的態度」で叱られ、指導されると「子供のやんちゃな心」は「素直で従順」な態度に変わります
そしてそれに対応する子供の態度にも、同じように2種類あって、それは「子供のやんちゃな心」は「素直で従順な子供」です そうして、「母親的態度」と「子供のやんちゃな心」は相性がよく、「父親的態度」と「素直で従順な子供」は相性がいいのです (ここは大切なところですから、覚えておいて下さい) 3番目の「大人的心」のカードは1種類しかありません
これらの内、「大人的心(理性)」を除くあとの4種類のカードは、「感情」や「性格」を現す傾向が強いことを覚えてください
それは人によって、それぞれのカードの量が違うのです カードの量が違うというよりも、人により「カードの出し方が違う」というほうがスッキリするかも知れません つまり「親との関係によって」これらのカードは作られたので、その「親との接し方」で、その人のカードを切る傾向が決まってしまいます つまり、「親との関係によって」性格は決まってしまうということですね
それはあなたの心の中に、そういう種類のカードがたくさんあるからなのです つまり、「父親的態度」と相性がよかった「素直で従順な子供」のカードです そして親との関係で繰り返されたあるパターンを、大人になっても繰り返すことで、親と子で成功した(とあなたが思い込んでいる話し方・接し方)を再現しようとする「心の働き」があるからなんです 「素直で従順な子供」のカードがあなたの心の中に、たくさん詰まっているのは、子供のときにそういう体験をたくさんしたからなんです 「ほら速く学校(保育園・幼稚園)いく支度して」とか、「そんなこと言ってるとサンタさんは来るのかな?」とか、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、わがまま言わないの!」とか、・・・・・・ これらを発したのが母親であったとしても、誰の心にも「父親的心」は存在します 大好きなお母さんに好かれたいために、あなたが自分からこういう「父親的心」に従おうとした「子供の心」がありました そういう「作戦」に成功して、大好きなお母さんに振り向いてもらえた経験は、子供の心に深く刻まれてしまいます その結果、そういう体験ばかりが心の中に降り積もった子供の心には、「素直で従順な子供」のカードが「成功体験」として集まってしまうのです
そういう育ち方をした子供は大人になっても、威圧的な人をみると「素直で従順な子供」のカードで応じてしまうのです なぜならそれが、子供時代の「成功体験」だからです あるいは「この人と仲良くなりたい」と思っても、こんな人は「素直で従順な子供」のカードを見せたくなります 大好きな母親に対して使ったカードだからです しかし、・・・・! 本当の心の奥には、「本当はもっとわがまま言いたかった、自分の望みをかなえてもらいたかったという子供本来の自由な心」がいます そちらが、本当のあなたの心です 「本当のあなたの心」が無意識の世界で、泣いたり・悲鳴を上げたり、怒ったりします
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「ほら早く学校(保育園・幼稚園)いく支度して」とか、「そんなこと言ってるとサンタさんは来るのかな?」とか、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、わがまま言わないの!」とか、・・・・・・ 大好きなお母さんに好かれたいために、あなたが自分からこういう「父親的心」に従おうとした「子供の心」がありました そういう「作戦」に成功して、大好きなお母さんに振り向いてもらえた経験は、子供の心に深く刻まれてしまいます それが「成功体験」として集まってしまうのです 本当は「もっとわがまま言いたかった、自分の望みをかなえてもらいたかった」という「子供本来の自由な心」は、心の奥底に仕舞い込まれてしまいます あるいは「この人と仲良くなりたい」と思っても、こんな人は「素直で従順な子供」のカードを見せたくなります 大好きな母親に対して使ったカードだからです 本当の心の奥には、「本当はもっとわがまま言いたかった子供本来の自由な心」がいます そちらが、本当のあなたの心です 「本当のあなたの心」が無意識の世界で、泣いたり・悲鳴を上げたり、怒ったりします
美紀さん(仮名)は子供のときは、とても明るい子供であったと言います ところが、現在の美紀さんは長年、筋肉が痛くなる症状に苦しんでいます これは背中や腰の筋肉が、いつも緊張している状態で、天気・エアコン・寒さなどに特に影響を受け、とても苦しいものです 美紀さんは病院での検査の結果、とくに身体面での以上はなかったので、医師は心の面で問題があるという診断を告げました 本人の性格や生活習慣に問題があるという、診断結果です
その「暗い」というのはどういうことかというと、みんながわいわいやっているときに、ひとりだけなぜかなじめないということが大きいと自分でも感じていました みんなが楽しそうにしているときに、自分だけその輪に加わらず、一人で寂しそうにしていることが多かったのです そんな美紀さんですから、社員旅行やパーティーに引っ張りだすのに幹事になった人はいつも苦労していました それは最初美紀さんは「行く」という返事をしておいて、いつも2・3日後になって「行かない」と変更することがあったからです そして幹事さんが「行かないんですね」というと、「ちょっと待って」とか、「やっぱり行く」という返事をするので、予定が決まらずいらいらさせるられることが多かったのです こういう優柔不断で、仲間に加わらない態度を、周囲では「暗い」と評価されていました
どんな大変な用事を頼まれても、嫌な顔をせず引き受けてくれました また、同僚が不満を言い合うような場面でも、彼女だけは笑みを絶やしませんでした あるいは上司から激しく叱られたときも、意気消沈することがありませんでした 他の人ならたまらなくなって、絶叫しそうな場面になるほど、彼女は笑顔になるひとだったのです
本人も心の表面の感情が自分の本心だと思っているのですが、本当は違います その「自分も気がついていない本心」の現れは、感情よりも肉体に現れることになります つまり「いつも緊張している状態」なので、「交感神経が緊張しっぱなし」なのです 交感神経が緊張すると、末端の血管が収縮して血の巡りが悪くなるため、手足が冷えるのです そのため、極度の冷え性になります あるいは「交感神経が緊張しっぱなし」なので「背中や肩・腰の緊張」します そのため体が痛いということに、なるのです
ところが小学校1年のときから、お母さんが病気がちになったのです 遊びたい年頃ですから、友達をうちに連れてきて、みんなと楽しくはしゃいでいました するとお父さんから「お母さんが寝ているのに、どうしてそんなにうるさくするんだ!」と激しく叱られたのでした そういうことが何度かあると、美紀さんは「楽しくするのは悪いことなんだ」と感じるようになってしまったのです そうして一人で静かに本を読んでいると、「いい子だね、お父さんはそんな美紀が大好きだよ」と本を次々と買ってきてくれたのです 本当は淋しかったのですが、お父さんにそういわれることが嬉しかったのです つまりこのことで「一人で静かに本を読んでいる私を(お父さんが)好き!」という、心の構えができあがったのでした これはつまり「〜〜している自分が受け入れられる」という、心の構えです
苦痛な場面で笑顔を見せて、本当はみんなと楽しい場面で「楽しそうでない自分」を演じることで、 父親からの愛情を勝ち取った美紀さんは、これがその後の人生の必勝パターンだと思い込んでしまったのです
そうすることで心身の病気も、改善していくのです
こういう人はその性格で、心身に不調を起こすだけでなく、「利用しやすい性格」だと見抜かれて、「使い走りの人生」や「利用されるだけのお人好し人生」を歩むことになります
そちらが、本当のあなたの心です 「本当のあなたの心」が無意識の世界で、泣いたり・悲鳴を上げたり、怒ったりします 追伸 ご質問いただきました 「願望実現イメージングは講演会の収録ですか? お答えです 内容の中心は、セミナーDVDのリハーサル映像です これはセミナーの際、メモなどでは忘れる可能性があるので、同じ内容を事前に収録しました
これが1枚目のDVDになりました 最後にセミナーとは別にセミナーを補完するDVDを製作しました これらすべての内容で、6枚組みDVDになっています 山西」 |
ところが、現在の美紀さんは長年、筋肉が痛くなる症状に苦しんでいます これは背中や腰の筋肉が、いつも緊張している状態で、天気・エアコン・寒さなどに特に影響を受け、とても苦しいものです 美紀さんは病院での検査の結果、とくに身体面での以上はなかったので、医師は心の面で問題があるという診断を告げました 本人の性格や生活習慣に問題があるという、診断結果です
すなわち「ありのままの自分」が受け入れられるのではなく、「その人の欲求に応じた時にだけ好かれる(自分)」という、人生に対する基本的構えが幼少期にできあがったと考えられます 苦痛な場面で笑顔を見せて、本当はみんなと楽しい場面で「楽しそうでない自分」を演じることで、父親からの愛情を勝ち取った美紀さんは、これがその後の人生の必勝パターンだと思い込んでしまったのです
実際、このような例は現代社会ではとても多いのです 今回のお話で母親になった美紀さんは、「自分の本当の気持ちに気がつけない人」なのです それは言い換えると、「自分の本当の気持ちを表現できない人」でもあります しかし「子供の親」という一種の権力を握ると、その力を使うことで「自分の思うように誰か(ここでは家族)を支配」しようとする傾向が現れます しかも恐ろしいことに本人も自分がそんなことを思っていると知りませんし、家族もそんな風に操作されていることを知りません つまり、これから繰り広げられるドラマは「誰も悪人がいない悲劇」なのです
「うちの子はいくら言っても、朝起きられないんです! 毎朝、起きた?もう起きたの?と、これの繰り返し! 結局、お父さんが起こしにいって、朝から大声で、私もいらいらして、 本当は毎朝、こんなこと、嫌なんですけど・・・・・」
こういうのは何も関係ない他人がもし見ていたら、すぐに分かることなんですが、「本人たちには効果がないこと」が分からないものなんです むしろ、「大声でどなる」こと自体が、逆効果になっていることがよくあります そうして、こういう効果のないことを毎日繰り返す親子が、やがて不登校や非行になって苦しむことがよくあります そこまでいかなくても、もう少し子供が大きくなったら、まったく口をきいてくれないとか、よくある日本の家庭風景になっていくんですね
つまりこれまでの人生で初めて、「権力者となった女性」がその力を使って、「自分の人生の構え」を証明しようとすることが原因です その「人生の構え」とは、「誰も本当の私を理解していない」です 「誰も本当の私を理解していない」のですから、「言葉でいうことを実行するな」ということになります ここ少し複雑ですが、しっかり分かってください!
ところが子供は、母親のこの言葉から「無意識のメッセージ」を感じ取ってしまうのです その無意識のメッセージとは、「私の言葉でいうことを実行するな」ということです! すると子供は、メッセージに従い起きません
その結果、「なにしているの、昨日も怒られたでしょ!早く起きなさい!」と感情的に怒鳴りつけることになります じつはここが、ポイントです このような母親の言動をもしビデオカメラで撮影して見ていたとしたら、それを客観的に見ている人は「このお母さんは、怒り始めるポイントが早すぎるな!それに怒りのレベルもいきなりで、高過ぎ!」と感じるでしょう
しかし、感情的になっていますから、本人は気がつきません 気がつきませんが、これが毎朝繰り返される「儀式」になっています
手順どおりであれば、子供たちは「自発的にベッドやふとんから出てきては」いけないのです すると母親の怒りはさらにエスカレートして、台所のなかを歩き回ったり、物に当たるようになります
そして夫(子供にとっては父親)が子供部屋にいって、布団をはぎ取ることで「儀式」が終焉します
こういう「儀式」が、毎朝繰り返されるのです なぜこういう「儀式」が、毎朝繰り返される必要があるかというと、それは母親が「人生の必勝パターン」を確認しなければならないからなのです
しかしその役割は、本人たちにとって不愉快なものでしかありません しかも恐ろしいことに本来家族での精神的支柱でなければならない父親が、「儀式」の最終局面では絶対権力者である母親に振り回される役割になっています 毎朝、こういう風景に接する子供たちの深層意識では、「父親はだらしない・いざというとき守ってくれない・母親が家庭での絶対者」という感覚を生んでしまいます
ここで、ここで説明した毎朝の儀式を、もういちど見てみます
子供たち(伝わるメッセージ・まだ起きてはいけません) 母親(言葉以外でのメッセージ)「いらいらしている様子を見せる」 子供たち(伝わるメッセージ・まだまだ起きてはいけません) 母親(言葉以外でのメッセージ)「いらいらしている様子を見せる」 父親 ふとんをはぎ取る 子供たち(伝わるメッセージ・お父さんは権力者から僕たちを守ってくれない)
これが毎朝繰り返される「儀式」、または「ドラマ」の意義です この結果、母親は「誰も本当の私を理解していない」が確認されます 子供には「お父さんは権力者から僕たちを守ってくれない」が毎朝インプットされます 父親は妻から無意識にコントロールされている無力感が、積み重なっていくのです こうして「誰も勝者にならない・誰も幸せにしない」「儀式」、または「ドラマ」が繰り返されることになります
次回に続く
ご質問いただきました↓ 「★ 思い残し症候群 『小さいころの記憶は 催眠術などで呼び戻すことはできるが 「・・してもらえなかった」ことは 記憶に残らないから思い出すことはできな ⇒ここまでは理解できました
『しかしその不満な気持ち 愛情への飢餓は幼い心に刻まれます』 『○○してほしかったのに』『してもらえなかった』という 『潜在願望を残したまま大人になる』
このことについてですが 潜在願望があれば それは潜在意識として刻み込まれるのではないのですか だとすれば『○○してもらえなかった』という思いは 記憶となって潜在意識に残ると思うのですが・・
ちょっと理解不足ですから 思うように書くことができませんが 潜在願望と潜在意識の違いが よく解っていないのではと自分でも思うのですが・・」
お答えです 「 精神工学です。 >だとすれば『○○してもらえなかった』という思いは たとえば父親のいない女の子が他の女の子に父親に愛されたことを聞かされたとき、「うらやましい」とか「さびしい」気持ちが浮かびますが、それにより男の親に肩車されたいとかは思いません なぜなら、肩車を知らないからです しかし気持ちは潜在記憶に残ります」 |
前回まで ここで、ここで説明した毎朝の儀式を、もういちど見てみます 母親(言葉でのメッセージ)「起きなさい」 子供たち(伝わるメッセージ・まだ起きてはいけません) 母親(言葉以外でのメッセージ)「いらいらしている様子を見せる」 子供たち(伝わるメッセージ・まだまだ起きてはいけません) 母親(言葉以外でのメッセージ)「いらいらしている様子を見せる」 父親 ふとんをはぎ取る 子供たち(伝わるメッセージ・お父さんは権力者から僕たちを守ってくれない) 母親の確認(私が家庭での権力者・今朝も「誰も本当の私を理解していない」が証明された)
この結果、母親は「誰も本当の私を理解していない」が確認されます 子供には「お父さんは権力者から僕たちを守ってくれない」が毎朝インプットされます 父親は妻から無意識にコントロールされている無力感が、積み重なっていくのです こうして「誰も勝者にならない・誰も幸せにしない」「儀式」、または「ドラマ」が繰り返されることになります
ここまで
その結果、毎朝「父親が怒りとともにふとんをはぎ取る」まで、「寝ていなければならない」と無意識では感じていたのです そうすると「勉強しなさい」というメッセージにも、同様の処理をしなければならないと、無意識は判断してしまいます つまり母親からは言語的メッセージと、非言語的メッセージが発せられるのですが、それが矛盾した内容なので、子供は混乱をしてしまいます 混乱したときは、昔からなれ親しんだ方法で処理する方が、正しく処理できる確率が高いと判断するのです
そして母親からの非言語的メッセージが思い出されると、脳が混乱した記憶もよみがえり、思考の速度が遅くなり、さらに嫌な気分が思いださてしまうのです その結果、「勉強」イコール「やる気がでない」という関係式が、出来上がってしまいます 「うちの子はどうして、勉強ができないんだろう」と悩む母親は多いものですが、じつは混乱するメッセージを、知らず知らずの内に発信しているケースがほとんどです このような条件反射を身につけた子供は、成長しても学習する態度を身につけることができなくなって、しまいます
しかし、これは無意識がコントロールしていることなのです では「無意識がコントロールしていること」って、他にあるのでしょうか? あります! たとえば、「催眠術」です
これは後催眠暗示といわれる方法ですが、実際に犬になったり、ダンスを踊ったりします そんな変な行動をしているタレントに「どうしてそんなことをするのですか?」とたずねても、本人は答えることができません そういう催眠術は、本当に存在します そして催眠術とは、「無意識に作用する方法」なので、変な行動をしている本人も「自分の行動の理由」が分からないのです じつは催眠術には「変性意識状態」という、特殊な精神状態が関係しています この「変性意識状態」をつくりだすには、深いリラックスが必要なのです 逆にいうと、深くリラックスした状態をつくり出すと「変性意識状態」になって、「無意識に作用されて」しまうのです
これが催眠術ですが、家庭ではこれに似た状況が親子間でたやすく発生します 特に幼い子供と母親のあいだでは、もともと「変性意識状態」になっているので、母親の精神状態が子供に伝わることが容易に起きます そして一度催眠術をかけられた人間には、すぐにかけられてしまうという効果があります このような催眠術と同じ効果によって、家族間では「無意識の交流」が発生しやすくなっています
そして「家族間の無意識の交流」の効果で、もっとも強い影響力を持つのが「母親」です このような原理によって、母親に「意識と無意識の認識のずれ」があると、それが家族、特に子供の精神に影響を与えてしまうのです
いわゆるクセは、そのような無意識の感情表現です 貧乏ゆすり このようなクセをあなたの両親がいくつか持っていたら、「意識と無意識の認識のずれ」がある可能性が高いと思われます
「本当のあなたの心」が無意識の世界で、泣いたり・悲鳴を上げたり、怒ったりします それが潜在意識から来るストレスの源になっています |
後催眠暗示といわれる方法ですが、実際に犬になったり、ダンスを踊ったりします そんな変な行動をしているタレントに「どうしてそんなことをするのですか?」とたずねても、本人は答えることができません そういう催眠術は、本当に存在します そして催眠術とは、「無意識に作用する方法」なので、変な行動をしている本人も「自分の行動の理由」が分からないのです 本人も「自分の行動の理由」が分からないという意味で、「家庭内で繰り返されるドラマ」も同じです じつは催眠術には「変性意識状態」という、特殊な精神状態が関係しています これが催眠術ですが、家庭ではこれに似た状況が親子間でたやすく発生します 特に幼い子供と母親のあいだでは、もともと「変性意識状態」になっているので、母親の精神状態が子供に伝わることが容易に起きます そして一度催眠術をかけられた人間には、すぐにかけられてしまうという効果があります このような催眠術と同じ効果によって、家族間では「無意識の交流」が発生しやすくなっています
つまりあなたが自分から積極的になれない性格や、短気な性格・あるいは勇気のない自分に苦しんでいるとしたら、それは家族から無意識に「呪い」をかけられた可能性があります 無意識の「呪い」とは恐ろしい言葉ですが、後催眠暗示のような現象が次々と発生するのは、まさに「呪い」という言葉がぴったりします
ということは「催眠術を解く」には、「変性意識状態」で「暗示」をかけられたことを「思い出せば」解けます! なぜなら催眠術は、後催眠暗示をかけられたことを「覚えていない」から、コントロールできないからです 言い換えると「後催眠暗示が潜在意識に作用している」から、効果を発揮しているのです つまり「後催眠暗示が意識で思い出せる」ようになれると、その効果はなくなります
そうすれば「呪いの効果」を意識でコントロールして、消滅させることができるようになれるのです つまり「自分から積極的になれない性格や、短気な性格・あるいは勇気のない自分に苦しんでいる」ことから、変われるようになるのです!
「思い残し症候群」(日本放送出版協会)38ページ 「たとえば幼児のころ、親からたっぷり愛されてなかった人は、楽しそうにワイワイはしゃいでいる子供を見ると、無性に腹がたってくる それが自分の子供であっても「うるさい!」とか「静かにしろ」と怒鳴るのである(山西注 この怒鳴り方が前の母親の怒り方と同じなのです) この場合、本人はわが子に対して腹を立てていると思い込んでいるが、本当は「自分の親に対して怒っている」のである 本当は自分を十分に愛してこなかった親に対して怒っているのであるが、それを自覚することができないので「わが子に対して腹を立てている」と思い込んでいるのだ それを「意識することができない」のだ 若い親による「幼児虐待」はこういう背景で、発生することが多い こういう事情があるために、この****さんのように、本心とは裏腹に親を擁護する行動をしてしまう 無意識に親の親の名誉を護ろうとするのだ 親を世界一の人間だと、表面意識では思いたいのだ そうでも思わないと、潜在意識で「激しく自分の親を憎んでいること」を、自覚してしまうからである だからこういう育てられ方をした人に限って、「私は親を愛している」という 「私は親を愛している」というのだか、その言い方がどこか歪んでいるものだ そして(この母親はもう大人なのだが)いまだに強く親から愛されたいと、思っていることが、親の名誉を守る原動力となるのである
それがニセモノの愛だとうすうす自分でも気がついているから、必死になって親の執着をホンモノの愛だと、自分に言い聞かせるのだ 言い聞かせるだけでなく、それを証明しようとする つまり執着の愛・しがみつきの愛こそがホンモノの愛だと、証明しようとするのである それを証明するために「ニセモノの愛しかもたない男」を、自分の夫にして「幸せになろうと」する 困ったことに「ニセモノの愛しかもたない男」では自分をより不幸にするのに、「自分が受けた執着」をホンモノの愛だと証明しようとするために、もっと自分を不幸にする人生を歩んでしまう」 (山西注 つまりこの女性が結婚する目的が、「「自分が受けた執着」をホンモノの愛だと証明しようとするため」になるのです その結果、「本当は愛するに値しない男」と結婚することになります) これから「逃れられるようになる」には、「催眠術をかけられた場面を意識で思い出せる」ようになれることです そうすれば「呪いの効果」を意識でコントロールして、消滅させることができるようになれるのです つまり「自分から積極的になれない性格や、短気な性格・あるいは勇気のない自分に苦しんでいる」ことから、変われるようになるのです! 本当の自分の苦しみを自覚できるようになれるのです |
つまり執着の愛・しがみつきの愛こそがホンモノの愛だと、証明しようとするのである それを証明するために「ニセモノの愛しかもたない男」を、自分の夫にして「幸せになろうと」する 困ったことに「ニセモノの愛しかもたない男」では自分をより不幸にするのに、「自分が受けた執着」をホンモノの愛だと証明しようとするために、もっと自分を不幸にする人生を歩んでしまう」 (山西注 つまりこの女性が結婚する目的が、「「自分が受けた執着」をホンモノの愛だと証明しようとするため」になるのです その結果、「本当は愛するに値しない男」と結婚することになります) これから「逃れられるようになる」には、「催眠術をかけられた場面を意識で思い出せる」ようになれることです そうすれば「呪いの効果」を意識でコントロールして、消滅させることができるようになれるのです つまり「自分から積極的になれない性格や、短気な性格・あるいは勇気のない自分に苦しんでいる」ことから、変われるようになるのです! 本当の自分の苦しみを自覚できるようになれるのです
しかしそれは「催眠術を良く知らない」からです 催眠術はちょっと深く考えると、本当は不思議なことが起きています その不思議なことは「潜在意識の仕組み」で起きるものなのです
例えば後催眠暗示で「これから催眠術が解けて私がハイっというと、あなたの右手が透明になりますよ、見えなくなってしまいますよ!」 こういう催眠術をかけられた人が、います それで催眠術師がハイっと言うと、かけられた人の右手が透明になって、見えなくなってしまいました ところがその右手を新聞紙の上に置いて、「右手越しに新聞を読んでください」というと、その人は新聞の文字を読むことができないのです 右手が見えているわけではなく、「どういうふうに見えますか?」とたずねると、「なんとなくもやもやしている」と答えるのです もし催眠術の力で「本当に手が透明になっている」のであれば、新聞の文字を読むことができるはずですが、そうではありません これが催眠術の仕組みです いったん眼には見えている情報を、「暗示に従って加工している」ために、右手が透明になって見えるのです 本当に「手が透明になっている」のでは、ありません パソコンでいうと、「ソフトウェアで情報を加工している」のが、催眠術の仕組みです
今度は催眠術をかけて、その人に「このメガネをかけると「自分の名前だけ」が透明になって読めなくなりますよ」と暗示をかけてみます もちろん、手渡すメガネにはなんの仕掛けもありません そして普通に文章を読んでもらうと、もちろん何の支障もなく読むことができます ところが「そのメガネをかけてもらう」と、自分の名前だけが透明になって読めなくなってしまうのです 同じような現象として、自分の名前が思い出せないというのがあります 同じような現象ですが、メガネの方がドラマチックです
もちろんメガネには、そんな仕掛けはありません ですから「ソフトウェアで情報を加工している」のが、催眠術の仕組みです 脳の「ソフトウェアで情報を加工している」ために、「自分の名前だけ」が透明になって読めなくなるのです しかし「自分の名前だけ」を透明にして読めなくするためには、じつは「それが自分の名前」であることを知っている必要があります 「それが自分の名前」だと知っているから、「ソフトウェアで情報を加工して」「自分の名前だけ」を透明にして読めなくできるのです つまり潜在意識では、「自分の名前」もちゃんと読めていないと、この催眠術は成立しないのです
「自分の名前だけ」が透明になって読めなくなる催眠術では、「自分の名前」もちゃんと読めていないと、この催眠術は成立しないのです もちろんこれは潜在意識も含めての「意識」での話です 潜在意識に暗示の効果が刷り込まれているので、その指示に従って、「自分の名前だけ」が透明になって読めなくなるようにしているのです つまり「意識」では「自分の名前」が読めないと、本人は真剣に感じていますが、潜在意識ではちゃんと読めているのです
1・潜在意識は普通の意識(顕在意識)よりも、広い範囲の事実を認識できている 2・潜在意識は普通の意識(顕在意識)に、まったく違う情報を与えることができる この二つがないと、催眠術は成立しません
それは・・・ 1・まず本人をリラックスさせて、普通の意識(顕在意識)を働かないようにする 2・そうなると潜在意識が、むき出しになってコントロールできるようになる 3・その状態で潜在意識に、「命令」を書き込む 4・潜在意識に「命令」を書き込んだら、その事実を忘れる命令をする これが、催眠術の仕組み、成り立ちです
これを専門用語で、「変性意識」と読んでいます じつは催眠術には、もうひとつ大切なことがあります それは催眠術師が変性意識になると、かけられる人の潜在意識に命令が書き込まれるということです 「催眠術師が変性意識になる」ということは、催眠術師の「潜在意識がむき出しになった状態」ということなのです 催眠術師の「潜在意識」は催眠術師本人も、知らないことがあります(上で説明したとおり) その催眠術師本人も知らない「潜在意識」が、知らず知らずのうちに催眠術で伝わるのです
なぜなら「家庭内催眠術」は、催眠術を習っていない人達の間で起きるものだからです そのため、無防備に不必要な情報が流れやすいのです
精神工学研究所御中 いただいたメールを興味深く読んでいます。今回下記の部分がよくわかりません。よろしければご教示ください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ その無意識のメッセージとは、「私の言葉でいうことを実行するな」ということです ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人間が行う言語的メッセージ(バーバルランゲージといいます)は、じつは非言語的部分で伝わるのが、80パーセント以上なのです たとえば、笑顔で「お前をなぐってやる」といっても、これは冗談だとわかります 首を横にふりながら、「今日は学校行くよね」といったときは、学校へ行かなくても良いと意味になります このような非言語的メッセージは、強力ですが非言語なので潜在意識に入りやすいのです いわゆるサブリミナル効果です 子供は母親と長く接しているので、非言語的メッセージの意味が通じやすいのです というよりも赤ん坊のときは非言語的メッセージしか、知りません そのため「母親の無意識の感情が伝わりやすい構造」が、親子間には出来上がっています 山西
「家庭内催眠術」によって無意識に書き込まれた情報を取り除くには、自分が「変性意識」をつくり出すことです つまり簡単にいうと、「自己催眠」で除去することができます |
じつは催眠術には、もうひとつ大切なことがあります それは催眠術師が変性意識になると、かけられる人の潜在意識に命令が書き込まれるということです 「催眠術師が変性意識になる」ということは、催眠術師の「潜在意識がむき出しになった状態」ということなのです 催眠術師の「潜在意識」は催眠術師本人も、知らないことがあります(上で説明したとおり) その催眠術師本人も知らない「潜在意識」が、知らず知らずのうちに催眠術で伝わるのです
なぜなら「家庭内催眠術」は、催眠術を習っていない人達の間で起きるものだからです そのため、無防備に不必要な情報が流れやすいのです
「家庭内催眠術」には目的が存在します 「家庭内催眠術」の目的とは、そのドラマを仕掛けた人(主に両親・特に母親)の人生の構えを証明しようとするものです そしてドラマを仕掛けた人(主に両親・特に母親)の人生の構えは、なぜ証明されなければならないかというと、「不自然で不安定」だから、しょっちゅう証明しておかないと不安になるためです そのような人生の構え(つまり人生そのもの)が「不自然で不安定」なのですから、本人も不安定な性格を持ちます そしてそういう傾向が無意識(潜在意識)にあるために、それが「家庭内催眠術」で子供に伝わるのです その結果、そういう家庭で育った子供も、「不自然で不安定」な性格を持ってしまうのです
祥子の神経性摂食異常は、高校1年生から始まった ふだんはそれほど食べないのだが、一度食べはじめるとみさかいなく食べはじめる 嘔吐しても食べ、ときにはコンビニで食品を盗むほどの問題行動も起こすようになった しかし、病気を起こす前の祥子は、驚くほど問題行動のない「よい子」であった 学校ではすなおないい子で、成績もよく、しかも家庭も円満だと誰もが認めていたのだ
家族は祥子の奇妙な食習慣や気まぐれに振り回されるようになって、両親は祥子の病状を巡って激しくいい争いをするようになってしまったのだ また、「いままで母親を中心になされていたしつけ」や、家族の行動は機能不全に陥り、家族全員が祥子のために、行動に大幅な制限を受けていると感じるようになった つまり母親中心だったこの家が、今では祥子を中心に回っていると感じるほどになってしまた(これは祥子本人は気付いていない)
さて、祥子は3年にも及ぶ治療の成果があって、徐々に精神的に成長し、症状が改善していった ところが!・・・である 祥子の両親の関係は、娘がよくなるにつれ「微妙な変化」をした 祥子が発病したころ、よく母親は「この娘がよくなりさえすれば、もとの幸せな家庭に戻れるわ」と言っていた これは娘が発病したことを巡って、夫といい争いが絶えなくなっていた時のことである
両親はお互いの性格の欠点を激しく責め合い、傷つけ合った もはやこの家庭には、どこにも心の安らぐ場所がなかった
また妻も、夫以外の男性に安らぎを見いだすありさまだった
しかし祥子の両親の仲が修復されることはなく、どちらともなく別居・やがて離婚をするに至ったのである 解説(本文による) この症例をみれば、誰でも祥子の病気がよくなり、摂食生涯が治ったとき、家庭の雰囲気がよくなって元のおだやかな家族に戻れると思いたくなります ところが、その想像は当たらず、「祥子の病気がよくなるにつれて、夫婦の間は離れていった」のです 家族を含めて、子供の症例を診ていると、「子供がよくなったのに、夫婦の関係が壊れていくこと」がよくあります 「子供の回復を認めず」、また「同じ病気が再発するだろう」と憂鬱になる母親は、じつはそれほど珍しくありません 喜ぶべき状況が訪れると、精神状態がかえって悪くなる例はその典型です
その結果、病状がよくなるにつれ「夫婦や家庭が破壊的な様相を呈する」のです よくある例が「夫婦喧嘩」「蒸発」「不純異性交遊」「離婚」です
母親や父親は、夫婦の間に潜在的に存在する葛藤や欺瞞を、子供に置き換えていたのです つまり母親が父親に対する不満があっても、代わりに子供にぶつけていたということです 子供の発病は、その行為が限界に達したために起きたのです そして「子供の発病をきっかけにして」、夫婦の間に潜在的に存在する葛藤や欺瞞が現れていったのです なぜならそれらは子供が身代わりになって吸収していたのですが、それが出来なくなったからです この症例のように、子供が自立することで、夫婦の関係が維持できなくなることはよくあることです 子供が病気になる場合はもちろんですが、それがよくなっても喜ばない親は、じつは多いのです つまり病気の子供を世話することで「現実の夫婦間の葛藤や欺瞞」を見なくて済むので、本心では喜んでいるのです それがなくなることで、憂鬱・混乱・虚しさ・孤独感・ライバル意識・・・などの不安な感情に襲われるのです
学校ではすなおないい子で、成績もよく、しかも家庭も円満だと誰もが認めていた、というのはそのためだったのです 引用終わり
このケースでは、過食症という症状ですが、他に異性交遊・売春・非行・暴力・家庭内暴力・引きこもり・・・・などのさまざまなケースがあります またこういう不安定な夫婦関係の下で育った子供は、神経症やうつ病傾向、あるいは心因性のアレルギーが現れることが多いものです |
子供が病気になる場合はもちろんですが、それがよくなっても喜ばない親は、じつは多いのです つまり病気の子供を世話することで「現実の夫婦間の葛藤や欺瞞」を見なくて済むので、本心では喜んでいるのです それがなくなることで、憂鬱・混乱・虚しさ・孤独感・ライバル意識・・・などの不安な感情に襲われるのです
学校ではすなおないい子で、成績もよく、しかも家庭も円満だと誰もが認めていた、というのはそのためだったのです 引用終わり
このケースでは、過食症という症状ですが、他に異性交遊・売春・非行・暴力・家庭内暴力・引きこもり・・・・などのさまざまなケースがあります またこういう不安定な夫婦関係の下で育った子供は、神経症やうつ病傾向、あるいは心因性のアレルギーが現れることが多いものです
むしろこういう目に見える形で、問題が顕在化する方が珍しいのです なぜ問題が顕在化するかというと、夫婦の不安定さが大きい場合と、子供の感受性が強すぎる場合が多いものです しかし問題が顕在化しないからといって、問題がなかったわけではありません 多くの場合、子供に不安定な性格が現れます その典型が「恐怖症」なのです これはなぜ典型例として「恐怖症」が発生するかというと、親が未熟なため「子供を愛することができなかった」ことが原因なのです 幼いころに「無償の愛」を受けることが少なかった子供は、「本当に安心できる空間」を知らずに育つことになります そういう「本当に安心できる空間」を知らないために、誰かの視線が異常に気になるなどの「恐怖症」を持つのです また誰かの視線が異常に気になるなどの反動として、「異常に怒りっぽい」という性格を持つことが多いものです そしてその怒りは、怒りの元になる現象に比べて、非常に激しいのが特徴です このような「怒り」が他人に向かうときは分かりやすいのですが、「怒りが自分に向かう」こともあります そんなときは、「拒食症」や「自殺願望」「うつ」として、症状が現れます つまり現代に多くなったこのような心身的な症例は、非常に種類が多いように見えますが、本当の原因はひとつなのです それは「幼いころの両親との関係」に、帰することができます
心身的な症例が現れずに育った男性 不登校の高校生を持つ父親の手紙(家族の中の孤独 P84) 「息子は高校2年生から学校に行かなくなりました 学校を休んで、もう半年になります 妻の話によると息子は高校1年生の時に「元気がなかったり、ぼーっとしているときが時々あったそうです」 しかし、私にはぜんぜん思い当たることがありません 多感な高校時代なら、そんなことがあっても不思議ではないと思っていたからです
それまでは成績もよく、バスケットボールクラブでは選手として活躍するぐらいだったので、驚きました 学校では友達も多かったと聞いています 学校でいじめにあったのではないかと、妻も問い合わせたそうですが、それらしい事実は見つかりませんでした また妻が息子に聞いたところ、そんなことはないと言っていたそうです
友人の勧めで登校拒否の本を買って読んだところ、症状がそっくりで、登校拒否であることがわかりました 妻は登校拒否時の心得を解説してくれて、それによるとしばらく本人の好きなようにさせるのがよいとのことでした 息子はトイレ以外は部屋から出ることはせず、食事も部屋で済ませています 先日、珍しく部屋から出てきた息子に出会ったとき、それまで抑えていた感情が爆発してしまって、責めたてるようなことを言ってしまいました それだけはいけないと妻にも言われていたのですが、息子の顔を見たとたん、我慢しきれず責めたてるようなことを言ってしまいました そしたら「俺がこうなったのは、お前のせいだ!」 「偉そうなことを言って、父親らしいことはなにもしていないじゃないか」 と言われました 私が「そんなことでは社会で通用しないぞ、もっとしっかりしろ!」というと 「説教は聞きたくない、お前を父親だとなんか、もう思っていない」と言われてしまいました 私はショックで、いまだに立ち直れることができません そこで不登校に関する本を読んだりして、息子の気持ちを理解しようと努めています しかしどうしても「怠けている・甘えている・弱い・このままでは社会でやっていけない」と思ってしまいます 私の考えは間違っているのでしょうか? 多くの不登校の本には、息子の今の状態を認めて、理解を示せと書いてありました しかしそんなことをすると、「私のこれまでの人生を否定される」ような気がして、つらい気持ちになって、私にはできません 私は家族のために頑張ってきたつもりです 私は高卒ですが、会社では課長職をしています 私の会社では高卒で課長になったものは、ほとんどいないのに、そのことを家族はもっと褒めたたえてもよいとさえ思っています 「家族のために」と、つらい仕事にも耐えてきたのに、息子にこれまでの人生を否定されるようなことを言われて、本当にショックでした
どうすればよいでしょうか?・・・・・・・・・・
息子は父親を良く知っていて「父親が一番ショックを受ける言葉」を知っているのですから そしてショックを受けた父親が、立ち直る姿を見たいのです そのような父の姿を見ることで、自分にも勇気が生まれることを知っているからなのです
そうではないのです ひきこもりで顕在化している例でこの息子を思われたかもしれませんが、この例で取り上げたのは「息子ではなく父親」なのです つまりこの父親もまた、「不安定な夫婦関係の下で育った子供」であったと考えられます 本人はごく普通の育てられた方をされたと思っているのですが、結果的に子供がひきこもりになってしまったのです そして、息子本人も父親も思い当たることがない(本当の原因が分からない)と、苦しんでいます しかし息子からは「本当に自分を理解して、愛してくれたのか?」という問い掛けをされています 父親は、それに応えることができません なぜならこの父親は「本当の愛」を知らないからなのです 「会社で出世して、妻や子供を食わせる」ことだけが、自分の役割だと思っています 本当は「会社という自分の居場所を確保することに精一杯な人」なのです それで「家庭のことは、妻にまかせっきりにしていて、かえりみない人」なのですが、「それが普通だと思っている」心の感度が鈍い人なのです 問題の本質はここにあります!
このような犯人はよく、「心の中で殺せ」という声が聞こえたと、言います それが「催眠術と同じ原理で起きている」とすれば、この「声がする」というのはよく分かるのではないでしょうか? 報道によれば、この犯人は1年前から事件を計画していたと言います 本当は1年以上前から、心の中の衝動と戦っていたというべきなのでしょう つまりこの人は「自分は他人から受け入れられない・社会的にいらない人間なのだ」という、心の構えがあって、それを証明しようとしたと考えられます その証明の仕方が、無差別通り魔事件なのです
「両親に育てられなければ、生きていけない存在」だからです そこに無償の愛で育てられ、「お前は存在するだけで親は嬉しい」という思いを受けて、「自分は存在に値するもの」としての自覚が生まれます ひきこもりになるような家庭の親に育てられた場合、「お前は存在するだけで親は嬉しい」という思いを受けていないので、「自分は存在に値するもの」としての自覚が持てないのです その結果、社会から受け入れられていない恐怖心が生じて、ひきこもりになります 「自分は他人から受け入れられない・社会的にいらない人間なのだ」という、心の構えがあって、それを証明しようとする衝動が発生します それが自分に向かえば自殺願望になり、他人を介するのなら社会に対する復讐心になるのです
これは逆です 心の奥に「殺したい思い」があって、表面意識の「生きたい」という思いがそれをかろうじて閉じ込めているのが、こういう人達の心象風景なのです
ところが「現代人の潜在意識には、こういう心の構え」が、少なからず存在しています そういう人が、「潜在意識の心の構えを解消することなし」に、ナポレオン・ヒルが提唱するような願望実現法を行うことは、じつは危険です なぜなら潜在意識の力で開運しようとすると、潜在意識にある「自分は他人から受け入れられない・社会的にいらない人間なのだ」という、心の構えが現実化してしまう危険があるからです これを防ぐには、変性意識で退行催眠を行い、「親にかけられた催眠術」を解かねばなりません
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「ご回答の御礼が遅くなりまして 申しありません 思うに 私言葉の解釈が しっかりと解らないままに 潜在願望とかを騒いでいたと思いました そこでネットとか辞書で調べたりもしたのですが 今一つはっきりしません 潜在記憶と潜在願望と潜在意識 この三つの言葉の意味とそれぞれの関連について。 以上です」
かつてノアの方舟によって一度リセットされた人類でしたが、再び愚かな行為にふけり始めてしまったのです しかも悪知恵の付いた人類は今度大洪水が来ても大丈夫なように、高い建物を建造しはじめました これが「バベルの塔」です ところが「バベルの塔」がもうすぐ出来上がろうとしたとき、人間たちの言語が何種類にも分かれて、人々はこれまでと同じコミニュケーションができなくなりました その結果、同じ言語を喋るものどおしが集まるようになって、人々は分かれて暮らし始めました バベルとは、混乱という意味なのです
もともと猿だった人類は、言葉を持たないときは潜在意識と顕在意識の区別はなかったと考えられます つまりどちらかというと、「総てが潜在意識」の感じなのです ところが現代人は顕在意識での思考に慣れすぎていて、潜在意識を軽く見がちです 本当は潜在意識が主役であって、その表面に現れたごく一部が、「意識」なのです
1・潜在意識は普通の意識(顕在意識)よりも、広い範囲の事実を認識できている 2・潜在意識は普通の意識(顕在意識)に、まったく違う情報を与えることができる
なぜ人類が言葉を持ったために、潜在意識と顕在意識に分かれたかというと、「言葉とは記憶」だからです 「ものごころがつく」ということを考えていただきたいのですが、「自分のものごころが付いた頃」と、「言葉を覚えた頃」の年齢がほとんど同じではありませんか? つまり赤ん坊の頃の意識は「全部が潜在意識」と考えても、間違いではありません 私たちは「言葉を覚えたため」に、記憶が生まれて、それが「顕在意識による思考」を生んでいるのです 気功という技術を使うことで、言葉を使わない思考法を学ぶことができます そのため気功法を学ぶと自然に、人の心が分かったり操ったりすることが理解できてきます 気功法は無意識(潜在意識)を操る技術に繋がっていくのですが、その理由は「気功が言葉を使わない思考法」だからです
そのごく一部が、私たちが日常意識している「普通の意識(顕在意識)」なのです そう考えると潜在記憶とは、本当の意識である潜在意識が持つ記憶の内、「普通の意識(顕在意識)」に昇っていない記憶です そして「普通の意識(顕在意識)」とは「言葉を使う思考法」によって生まれましたから、「潜在記憶とは、言葉を使わない思考法」による記憶のことです 潜在願望は潜在意識だけに記録された願望です つまり「言葉を使わない思考法による願望意識」が、潜在願望です 逆にいうと、「言葉を持つ記憶と共にある願望」は、潜在願望にはなりません すなわちこれが「〜〜されたという記憶」は思い出せるが、「〜〜されなかったという記憶」(〜〜されたかったけどしてくれなかった(願望))は、思い出すことができない
しかし一方で、顕在意識と潜在意識のずれに、悩む原因ともなったと思います
「自分の本当の気持ち」が「自分を否定するもの」で生きている人は、幸せになることができません 顕在意識で「自分の本当の気持ち」を必死に誤魔化して生きても、決して幸せになることはできません それを根本から直す道は、ひとつしかありません つまり、「自分の本当の気持ち」を「自分を肯定するもの」に変えることです
父のように抱きしめて欲しい 21歳のOLが研究室にやってきた。短大を卒業して、食品メーカーに勤めている。小柄な感じで、高校生にも見えるかわいらしい女性だ。 「私、不倫しているんです」「え?誰と?」 「会社の部長43歳です」「その不倫相手になにか不満でもあって、今日は来たの?」 「すぐ飽きちゃうんです。付きあっているうちにイライラがたまってくるの」 「それは、満たされないからでしょう?」 「そうそう、心が埋まらないの。今度こそこの人は、って思ってもやっぱりダメなの」 若い女性の不倫パターンは、長く一人の男と付き合うものと、半年か1年で相手を取り替えるタイプが多いが、この女性は後者のようだ 「これまで不倫で付き合った人は?」 「2人いたかな?」 「歳は?」 「ひとりは35歳で、もうひとりは30歳です。30歳の人は高校時代の先生でした」 「えっ?高校生のときに付き合ったの?」 「今時普通ですよ!あたし昔から先生キラーって呼ばれてて、同級生の男の子にはぜんぜん興味がなかったの。ガキっぱくて,物足りなかったの。あたしは大人の恋がしたかったの・・・」 「ふーん。大人の恋はどうだったの?」 「それが確かに私たちの同世代の恋人たちよりはワンランク上のレストランで食事して、ワンランク上のクルマでドライブしたけど・・・・・形だけだった」 「年上の男性と豪華な付き合いをしたけど、心は満たされなかったんだね?」 「そうなの!今回も知性と教養のある素敵な男性に憧れて、部長に迫ったのに、なんかイマイチ頼りがいがないの。だらしないんだよなぁ・・・」 「えっ君から迫ったの?」 「あら、そうよ!いつもあたしからアタックすると、たいていの男はメロメロになるわ! 高校の先生も最初は躊躇していたけど、じゃあちょっとだけなんて言いながら、結局最後までいっちゃったわ。 あたしは、本当はただ抱きしめてくれれば、それでよかったんだけど・・・・・」 「ふーん、その時はなにを期待していたのかな?」 「それが自分でもよくわからないんだけど、中学の時から年上の男性にしか興味がなかったんだ。自分としては「大人の恋がしたい」と思っていたんだけど、どうも違うみたい」 「つまり、同級生の男の子からはもらえないなにかを、年上の男性に期待していたんだね?」 「そう、それ。わたしが期待していたのは、そういう感じ。んーー、例えば安定とか落ち着きとか、教養?威厳・知性・・・・やさしさ? かな? 会社の部長は仕事はよくできるし、いろんなことをよく知っているの。かっこいいの。 でもホテルにいくと興ざめしちゃうんだよね!」 「どういうところが?」 「だって、することは若い男の子と、おんなじなんだもん!」 「ええ?じゃあ本当は君は、どうしてもらいたかったんだろう?」 「それが、よくわからないんだけど・・・・ やさしくナデナデしてくれるとか、やさしく寝かしつけてくれるとか、ドライブにいって食事させてくれるとか、あっ遊園地!」 「それじゃ、まるで「お父さん」じゃないのかなぁ?」 「あら、いけない?ヘンなこと?」 女の子は誰でも頼りがいがあって、頼もしい男性を期待しているものでしょ!」 「それは間違いないけど・・・・でもキミが期待しているものは、頼りがいのある男性というより、お父さんの役目でしょ?」 「あー、それでかな?この前もね、部長とホテルに言ったとき、一緒にお風呂に入ったの 部長はいやらしい目つきで私を見て、若い子の体はキレイだね、とかいって抱きついてくるのよ あたしは、そのときシャンプーして欲しいと思っていたんだ」 「シャンプーしてくれなかったの?」 「言ったらしてくれたよ。でも、私とのセックスと引き換えにシャンプーしてくれてるのが、見え見えで嫌だったの!」 「じゃあ、どんな気持ちでシャンプーして欲しかったの?」 「そうねぇ!そういう下心無しに、かわいいねって、そういう目つきで、そういう気持ちで洗ってほしかったんだって、今なら思う!」
「自分の本当の気持ち」が「自分を否定するもの」で生きている人は、幸せになることができません 顕在意識で「自分の本当の気持ち」を必死に誤魔化して生きても、決して幸せになることはできません それを根本から直す道は、ひとつしかありません 変性意識で退行催眠を行い、「親にかけられた催眠術」を解かねばなりません
「親にかけられた催眠術」は自分の力だけで、解くことができます!
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(思い残し症候群 NHKブックス 2001年)84ページ 「それは間違いないけど・・・・でもキミが期待しているものは、頼りがいのある男性というより、お父さんの役目でしょ?」 「あー、それでかな?この前もね、部長とホテルに言ったとき、一緒にお風呂に入ったの部長はいやらしい目つきで私を見て、若い子の体はキレイだね、とかいって抱きついてくるのよ あたしは、そのときシャンプーして欲しいと思っていたんだ」 「シャンプーしてくれなかったの?」 「言ったらしてくれたよ。でも、私とのセックスと引き換えにシャンプーしてくれてるのが、見え見えで嫌だったの!」 「じゃあ、どんな気持ちでシャンプーして欲しかったの?」 「そうねぇ!そういう下心無しに、かわいいねって、そういう目つきで、そういう気持ちで洗ってほしかったんだって、今なら思う!」 ここまで
この女性は、不倫相手に「お父さん」を望んでいる、典型的な「思い残し症候群」だ。 不倫願望の強い女性は、落ちついた家庭を持っている男性、智慧のある男、仕事に自信を持っている男性を求める。 そういう男性の後ろ姿を見ると、抱きつきたくなったりするのだ。 つまり、恋人探しをしているつもりが、実際には「お父さん探し」をしているのだ。自分の「父性愛を受けたことがない」という飢餓感が、恋人がいないゆえの飢餓感だと「勘違い」しているのである 父性愛を欲している自分に、気がつかないのだ。 そのために、やっていることと考えていることが、ずれてしまっているのである。 実際の行動を見てみよう 父性愛が足りないという飢餓感を埋めるべく、この女性は年上の男性に興味を持った。ここまでは正解である。 父親も男性だから、自分よりずっと年上の男性に父性愛をもらおうとしたのだ。 ところが次のステップで間違ってしまっている。選ぶべき男性を間違ってしまっているのである。「彼女が魅力を感じた男性」は、父性愛を持っていなかったのだ。 もし父性愛を出せる男性を選び、女としてではなく、娘として可愛がってもらえれば、心が満たされたのである。 しかし,現実には「父性愛のない、自分を性の対象としてしか見ることができない男性」を選んでしまったのである。 なぜ彼女は間違えてしまったのか? 自分の心のずれに、気がつくことができなかったためである 間違いは3つある ひとつは自分が恋をしているという「思い込み」である。あるいは若い娘は男性に恋をするという思い込みである。 実際には父性愛に満たされていない女性は「心が子供のまま」なので、「お父さん探し」をしてしまう。 その飢餓感を、恋だと思ってしまうことだ。 2つめは、選ぶ相手の誤りである。 若い娘を見ると、「性の対象としてしか見ることができない」男性を選んでしまっていることだ。 親から本物の父性愛で愛されていないと、自分が愛と信じているものが、本物かどうか分からないのである。 本物を見たことがないのに、どうしてそれが偽物だと見分けることができるだろうか? だから、自分を「性の対象としてしか見ることができない」男性を選んでしまうのである。 みつめのずれは、これら二つのずれに気がつくことができないために、無駄な努力を続けてしまうことだ。 何度も同じような寂しい男をつかまえて、不倫の恋をしてしまうのが、それである。 また困ったことに心にある「怒り」が、自分の実態、すなわち、じつは不倫相手から自分がほとんど満たされていないということを把握できなくする。 心の中に満たされない父性愛渇望が、淋しさとなって感じられる。 女性は淋しいと、誰かにしがみつきたくなるので、それが誰でもよいとさえ感じてしまう。 そのために、自分を「性の対象としてしか見ることができない」ような男性に、魅力を感じてしまうのだ。 そういう「怒りがある」と自分の本当の感情の把握ができなくなり、心が本当は満たされていなくても気がつくことができない。 数カ月から1年ぐらいして、「あれ、自分はどうしてあんな男を好きになっていたんだろう?」と思うのだ。 「どうして私はあんな男と付き合って、結局傷つけられただけ・・・」と後悔してしまうのである。
「えーとっ・・・大事にしてもらいたかったことかな・・・あたしはセックスは望んでいないの。別に拒否はしないけどね。ただ大事にして欲しかったの。」 「じゃあ、彼に結婚も望んでいないの?」 「うん、自分でも不思議なんだけど、結婚しようとはぜんぜん思っていないの。ただ、宝物のように、大切にされたいだけなの!」
「本当の娘みたいに、いつも心配してもらって、あたしに何かあったらすぐに飛んできてほしいの。」 「特別待遇して欲しいんだね」 「そう、だから彼があたしよりも家族を優先することが、許せなかった。家族よりもあたしが大事にされたかったの。」 「家族というと奥さん?それとも子供?」 「奥さんかなぁ・・でも子どもが女の子だったら、やっぱりあたしを優先してって、言いたくなる!」
要するに沢山の人とお見合いができるようなものだ。 計算上は確かに「性を越えた聖なる愛」、つまり父性愛を出せる男性に会える確率は高くなる。 だが現実には金で女子高生を買うような男性に、「性を越えた聖なる愛」を求めるのが無理な話だ。 引用終わり
この文章では若い女性の精神的な問題が提起されていますが、その裏には「金で女子高生を買うような男性」がじつに多いということがあります なぜこうなっているかというと、原因は同じです つまり幼児時代に「本当に母なるもの」に出会っていない、「飢餓感」のある男性が増殖しているということです こういう男性は本当の安らぎを経験できていないので、本質的に心が不安定なのです そのためによく発生する問題行動が、「引きこもり」です 自分に自信が持てないために、少しの問題でも深く傷つき、また傷つくことを異常に恐れるために、怖くて家の外に出ることができなくなるのです そのため引きこもってしまうのですが、「そうなったのは親のせいだ!」という怒りが根底にあります 「引きこもり」の家庭で、家庭内暴力があるのは、「同じ心の原因」があるからなのです
興味が持てないというより、傷つくことを異常に恐れるために、「大人の女性」に傷つけられることを想像しただけで、近づくことができなくなるのです そのために少女を性の対象として見たり、それに対して「心の中の怒り」をぶつける行動をします 大人の女性には怖くて近寄れなくても、相手が少女であれば「心の中の怒り」をぶつけることが出来るという卑怯な心理なのです これがより現実逃避に移行すると、2次元キャラと呼ばれる非現実的なものを性の対象にすることになります こういうのが「おたく」と呼ばれる人達の心理風景なのです
こうした男女が引かれ合うことがあると、やがて結婚・出産にいたるのですが、その結果「淋しい女」と「怒れる男」をまた再生産することになります
女は「本当のやさしさが出せなく」なってしまっているのです
これを防ぐには、変性意識で退行催眠を行い、「親にかけられた催眠術」を解かねばなりません
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(思い残し症候群 NHKブックス 2001年)84ページ 「引きこもり」までいかなくても、自分に自信が持てない男性が多くなっているので、こういう男は「成熟した女性」に興味を持てなくなります 興味が持てないというより、傷つくことを異常に恐れるために、「大人の女性」に傷つけられることを想像しただけで、近づくことができなくなるのです そのために少女を性の対象として見たり、それに対して「心の中の怒り」をぶつける行動をします 大人の女性には怖くて近寄れなくても、相手が少女であれば「心の中の怒り」をぶつけることが出来るという卑怯な心理なのです これがより現実逃避に移行すると、2次元キャラと呼ばれる非現実的なものを性の対象にすることになります こういうのが「おたく」と呼ばれる人達の心理風景なのです 普通人の「おたく」のイメージに、「ひきこもり」があるのは、心理風景が同じだからです
こうした男女が引かれ合うことがあると、やがて結婚・出産にいたるのですが、その結果「淋しい女」と「怒れる男」をまた再生産することになります ここまで
その一番の原因は、男が「妻を愛せない」からです 夫に愛されていると実感できない女性は、いらいらするので「自分の子どもを愛することができない」のです そういう母親に育てられた男性はどうなるかというと、「マザコン」になってしまうのです なぜマザコンになるかというと、「傷つくことを異常に恐れるために、「大人の女性」に傷つけられることを想像しただけで、近づくことができなくなるのです」と関係があります 家庭から外へでることを恐れるのがマザコン男性の姿ですが、その原因は「本当の母親的な愛情」をもらえなかったことに対する怒りです しかしこの場合、当の男性は「自分が母親を憎んでいること」をまったく自覚しません むしろ母親を尊敬したり、絶対視することになっています
こういう男は妻に母親と同じ味付けを、要求してしまうのです それは「うまい・まずい」という基準ではなく、「母親の作る料理の味」という唯一の基準なのです 前に心の中の怒りは、自分の本当の感情に気がつけなくなると解説しました これは感情だけでなく、味とか匂いも本当に分からなくなります 同様に怒りがあると、自分の痛みにも鈍感になります これがリストカットなどをしても、平気なことの理由なのです
なぜなら「母親が侮辱された」ように感じてしまうから こういう男性にとって、母親の名誉を傷つける行為につながるものは、すべて許しがたいものに見えてしまうからです もし妻が「あなたのお母さんはあなたが思っているほど、立派じゃないわよ」などと言ったら、激怒して離婚問題にもなりかねないのです
「いまだに愛されたい」と強く心の底で思っている」ので、母親の名誉を傷つける行為につながるものは許すことができないのです 母親から愛されなかった記憶というものは、息子にとってはとてもつらく、屈辱的なことです それを思い出すだけで、敗北感を感じてしまうのです その敗北感を感じたくないので、その事実を認めたくないので、反動として「母親を愛している」と自分を誤魔化しているのです 母親に愛された記憶は100倍に拡大して、憎まれた記憶は逆にして、自分の思い出にしまっています しかし「そうしなければならない理由」は、「母親に対する怒り」なので、じつは心の奥底では「本当は憎んでいる」という複雑なことになっています こういう複雑なことをしなければ、「息子にとってはとてもつらく、屈辱的なことである愛されなかった記憶」を封印できないのです そのために精神的なエネルギーを使ってしまいます それが疲れる原因となります 記憶の封印に精神的なエネルギーを使ってしまっているので、疲れやすく外での行動ができない原因にもなります これがマザコン男の心象風景なのです
母親への怒りですが、それは二重・三重に封印されているので、本人も妻も、そんな感情があることに気がつくことができません しかし「母親の名誉失墜」に対する過剰な反応は、根底にある母親への怒りの証拠なのです もし本当に母親が尊敬に値する愛情深い人であって、そんな人に育てられたなら、母親を馬鹿にするような言動に接しても、穏やかな心で居られるに違いありません なぜなら母親が尊敬に値する愛情深い人であったら、その人の子どもだった人の精神はどんな状況でも、穏やかでなければならないからです
このような男性を「気持ち悪い」と思うような女性からは、もてません しかし心の中に「父性愛を受け取っていない」という、潜在願望を持った女性からはどうでしょうか? 「父性愛を受け取っていない」と実感している子どもがいるとして、そのような子どもが「父親に肩車されている自分と同じぐらいの娘」を見たら、うらやましいと感じる筈です もしかしたら、激しく嫉妬するかも知れません このような意識はたとえ潜在意識にある願望であっても、同じような感情が発生します つまり「自分より愛情を注がれている」と感じる人を見ると、「嫉妬してしまう」のです そうしてこのような感情を持つ人は、自分と似たような境遇の人を見たり、一緒にいると安心します しかしその感情の元が、潜在意識にある願望なので、その衝動の理由は本人には分かりません
そして「両親の健やかな愛情を受けた人」を見ると、敬遠します なぜかというと、「嫉妬してしまう」からですが、本人はその感情を嫉妬だとは認識できません 理由は上で述べたとおりです
こういう恋は最初は激しく燃え上がるものです なぜならお互い似た者通しで心がよく分かるし、お互いに心のなかに「淋しさ」があるものてすから、それを埋め合うことができるように感じるからです しかしそれはお互いの心のマイナスのところがそっくりなだけで、お互いのなかの「淋しい部分」「足りない部分」を補填しあう関係にはなりえません つまりこういうカップルは、淋しい者の傷のなめあいの関係なので、発展することがありません また、最初の情熱が覚めると、お互いのなかに「自分の足らないものが見えてくる」ので、本当は憎み合う関係になったりしがちなのです しかし、(ここが複雑なのですが)もともとが自分の感情に気がつけない人達なので、本当は自分たちは憎み合う関係かも知れないということが分からないのです 結果的にこういうカップルは腐れ縁を続けるか、また淋しいものを探して、不倫や浮気をすることになります しかし、世の中は意外なことに「マザコン男性を好きになる女性」が多いのです そのような女性は、「本当は好きではないけれど」自分の感情が分からないので、「しがみついてくる男」を好きだと勘違いしているということなのです
悲劇的な別れが、心の中の淋しさを刺激するので、また相手を探して悲劇を繰り返してしまいます
これを防ぐには、変性意識で退行催眠を行い、「親にかけられた催眠術」を解かねばなりません
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なぜならお互い似た者通しで心がよく分かるし、お互いに心のなかに「淋しさ」があるものてすから、それを埋め合うことができるからです しかしそれはお互いの心のマイナスのところがそっくりなだけで、お互いのなかの「淋しい部分」「足りない部分」を補填しあう関係にはなりえません つまりこういうカップルは、淋しい者の傷のなめあいの関係なので、発展することがありません また、最初の情熱が覚めると、お互いのなかに「自分の足らないものが見えてくる」ので、本当は憎み合う関係になったりしがちなのです しかし、(ここが複雑なのですが)もともとが自分の感情に気がつけない人達なので、本当は自分たちは憎み合う関係かも知れないということが分からないのです 結果的にこういうカップルは腐れ縁を続けるか、また淋しいものを探して、不倫や浮気をすることになります しかし、世の中は意外なことに「マザコン男性を好きになる女性」が多いのです そのような女性は、「本当は好きではないけれど」自分の感情が分からないので、「しがみついてくる男」を好きだと勘違いしているということなのです
悲劇的な別れが、心の中の淋しさを刺激するので、また相手を探して悲劇を繰り返してしまいます ここまで
また少女が研究室に来た。 援助交際をしているという、私立の有名進学校の1年生である。 「疲れちゃったよ」・・・・「えっ何に?」 「なんだかつまんない。生きていてもなにもいいことないような気がする」 「どうしてそう思うの?」 「歳をとるほど、人生がつまらない気がする。先生は昔に戻りたいって思うことないの?」 「どうして、そんなこと聞くの?」 「あたしの未来はくらそうだから・・・・時々、死んだほうがマシかなって思うときがあるんだ・・・」 「具体的に話して」 「彼と一緒にいても、未来を感じないの・・・」 「彼がいるの?」 「半分同棲しているんだ。あたしが彼の部屋に押しかけていって・・・・彼は結婚したいって言ってるけど、あたしはあてにしてないし。あの人と出来るのは同棲までかなって、思うんだ」 「どうして、そんな風に感じてしまうんだろう?」 「わからないけど、援助交際しはじめてから、あたしには結婚はむりかなぁって思うようになったんだ」 「えっ彼がいるのに、援助交際しているの?」 「彼が薦めたの!」 「えー?今の彼が?」 「うん!お前はどうせ汚れた体なんだから、エンコーでもして金を稼いでこいって言ったの」 「最初っから、それにOKしたの?」 「素直にはうなづかなかったけど、前からしてみたかったんだ!」 「それはまた、どうして?」 「えーっとね!オヤジどもを見下してやりたかったのかも知れない」 「援助交際がどうして、オヤジどもを見下してやることになるの?」 「スケベな男どもを、見下してやりたいの」
「お父さんとは、一年も口きいてない」 「どうして、お父さん嫌い?」 「あたしに暴力ふるうし、いやらしいし、バカだし、いいとこひとつもない!」 「いやらしいって、どうして?」 「なんだか目つきがいやらしいんだよ、着替えを覗いたりするんだ」 「暴力って?」 「気に入らないことがあると、すぐに殴るんだ。中学のときは本気で死んでやろうかって思ったよ。自分がイライラしてくると、子どもに八つ当たりするんだ。中三のとき、家出したんだ。そのとき知り合ったのが、前のカレシ」 「前のカレシは楽しかった?」 「最初はね。逃げ場が欲しかった。あたしはそれで男を知ったんだ。ストレートにいう男が好き。うちの親父はね、あたしの裸みたい癖に素直じゃないんだ。前のカレシは、やらせろってストレートなんだ」 「それって素直って言うのかなぁ!」 「あたしはね、高校のガリベンタイプの男が、僕は女の子の裸に興味ありません、みたいな顔をしているのが許せないの。ホントはしたいくせに、あの嘘ついてるのがゆるせないの」 「べつに嘘をついているわけじゃないと思うけど・・・・じゃあ、最初のもう一度聞くけど、どうして援助交際が男を見下すことになるの?」 「男がセックスしたがる姿って、なんか哀れなんだよね。若い子もオヤジもおんなじ。だからあたしは、ほかそんなにしたいんならさせてやるよって、それで軽蔑しているの!」 「顔で軽蔑するの?」 「まさかぁ、心では軽蔑するの。男なんて心ではみんなおんなじ。やさしいオジさんなんて、ひとりもいないんだから」 「えっ?やさしいオジさんを探していたの?」 「いや、お金欲しいだけだよ」 「どうしてそんなにお金が欲しいの?」 「カラオケ行ったり、バッグとか服とか買ったりするの。でも本当はお金はあまりいからない。彼は金持ちだからね。」 「彼はなにをしているの?」 「ホスト、給料いいんだよ!年収1000万」 「すごいね!」 「ベンツ乗ってるよ」 「そんなにお金がいらないなら、わざわざ援助交際する必要ないんじゃない?」 「そうだね、お金が欲しいのはウソじゃないけど、ちょっと違うね。やっぱりオジさんを見下したいからだと思う!援助交際するとオジさんを軽蔑できて、お金をまきあげるのが快感なんだよね!」
「さっき、やさしいオジさんがいないって言ったよね」 「うん、いないよ。する前はやさしいけど、みんなやることは一緒。中には終わったあとで説教するオヤジがいっぱいいるよ。キミ中学卒業したばかりで、こんなことやっちゃいけないよって、今自分がなにやったのが、わかってるかよぉ?っ聞きたくなる!」 「じゃあ、した後も、やさしかったら?」 「そんな人、ひとりもいない!」 「まぁ普通はそうだろうけど、でも、もしいたら?」 「うーん、うれしいかも」 「どうして、うれしいって感じるんだろ?」 「だって、あたし、年上の男性に優しくされたことないから・・・・ 時々ね、あたし・・・優しそうなオジさんの後ろ姿見るとね、・・・・・ 抱きつきたくなっちゃうんだ!」
彼女の深層心理は複雑なようだ。 だが「性を越えた聖なる愛情」を求めていることは、確かなようだ。 そして父性愛をくれなかった父親に対する復讐心で、援助交際をしているように思える。 父親に対する軽蔑を、他の中年男性に向けたいのではないだろうか? また援助交際をすることで、自分の肉体を汚すことで、父性愛をくれなかった父親に「本当は心配してもらいたい心理」が隠されていると感じる 引用終わり
自分が「どうしてこんな些細なことにこだわってしまうのか」とか、「些細なことで怒ってしまうのか?」と、感じる人は「その本当の理由」を知る必要があります 心にぽっかりとあいた穴を埋めようとして、まったく別のことをしている人が多いのです そしてそういう人に限って、「変だ、ぜんぜん心が満たされない」と思うのです
「変だ、ぜんぜん心が満たされない!」と思うのは、心にぽっかりとあいた穴を埋めようとして、まったく別のことをしているからなのです だからまずこういう人は、心にぽっかりとあいた穴を見つめて、それを受け入れることをしなければなりません 本当の原因を知らなければ「水を求めようとして砂漠へ行く」ようなことをしてしまいます
喉の渇きを癒そうとして海の水を飲んでも、ますます喉が渇くので、もっと海の水を飲んでしまいます 海で難破した人は、目の前に大量に水があるのに、それを飲めないので気が狂いそうになるということです じつは「海は砂漠と同じ」なのです
これを防ぐには、変性意識で退行催眠を行い、「親にかけられた催眠術」を解かねばなりません
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恐怖症とは前回までの説明でお分かりのように、社会に対して出て行く「勇気がでない」精神状態がもたらすものです あなたが「他人の眼が気になる」「ちょっとしたことで落ち込む」「同じような状況で自分の怒りのツボが刺激され、必要以上に怒ってしまう」「なぜかわからないが異常に劣等感が刺激されるときがある」というようなことが思い当たるなら、軽い恐怖症を疑ってみるとよいかも知れません 実際、恐怖症には無限といってよいほど、恐怖の対象があります ウイキペディアから引用しますと・・・・ 恐怖症は以下の三種類に分けられる。 1.単一恐怖 このうち単一恐怖は、犬やハチなど特定の一種類のものに対しての恐怖を感じるものである。 恐怖症は、不安障害のもっとも代表的な形式である。アメリカの国立精神保健研究所 (National Institute of Mental Health) が行ったある調査では、アメリカ人の 5.1% から 21.5% が何らかの恐怖症を抱えていることが明らかになった[要出典]。 年代および性別で分類すると、恐怖症はすべての年代の女性において最も見られる精神疾患であり、25 歳以上の男性においては、2 番目に多く見られる精神疾患である[要出典]。 単一恐怖のうち、恐怖の対象を容易に作り出せるもの(高所、暗所などの場所由来のものや特定の動植物など)については、患者をその状況の中に長時間おいて恐怖に慣れさせることによってある程度改善可能とされる。 種類 引用終わり さて恐怖症の正体が「じつは幼少期の親との関係にある」ということが判れば、なぜ恐怖症にこのような種類があるのか、お分かりになると思います 幼少期に親が「無償の愛を注いでくれなかった」という思い残しがある人は、じつは「精神の発達がその一部だけ止まっている」と考えることができるのです より簡単に言うと、「精神の一部が子供のまま」なのです
信じられないかも知れませんが、「あなたの心の中には、子どものままのあなたがいます!」
それが親と一緒にいない状況であれば、怖さはより増してしまいます 恐怖症を発症する人が潜在意識に、「精神の一部が子供のまま」の状態があって、しかも「親との分離感」があるとしたら、その理由は明らかなのではないでしょうか? しかし「親との分離感」とは、再三説明したように、「親に愛されなかった惨めな自分」につながりますので、それは認めることができません そのため「親との分離感」を強く否定したくなり、その反動形成で「親を深く愛している自分」を演じます ファザーコンプレックスやマザーコンプレックスが、この状態です
恐怖症の本当の原因は、潜在意識に、「親との分離感」があることです(アンダーラインを引いてください)
対症的な療法では、治せたように見えても、他の恐怖症という形で再発するのです
以下引用します 高いところに行くと足がすくんだり、腰を抜かしてしまう「高所恐怖症」。素晴らしい景色を見逃したり、不便を感じたりしている人も多いのではないでしょうか。ところが、ガッテンが調査したところ、治せると思っている人はなんと0%! ナゾに包まれた高所恐怖症に迫ると、驚きのメカニズムと克服法が明らかになりました。 ガッテン100人アンケート 高所恐怖症の人は、単なる高さにおびえるというよりも、下に空間があるということをイメージさせる状況を怖がる場合が多いといえます。 とはいえ、5ミリのスキマから落ちるわけはありませんし、理性で抑えられないものでしょうか? しかし、理性が働かなくなる理由があったのです。 そのおまじないとは、「怖くない!大丈夫!」というもの。“怖い”という感情を抑制してもらったのです。 これは、心理学の世界で「抑制の逆説効果」などと呼ばれる現象です。感情や思考を抑制しようとすると、かえって増幅させてしまうことがあるのです。 みんなで一緒に「シロクマ実験」 高いところめぐりツアーに参加した3人の女性たちも、「怖くない!大丈夫!」というおまじないを唱えていました。 恐怖が増幅する理由 「怖い」という感情がふくらむと、足がすくんだり、鼓動が高まったりという身体反応が出ます。それらが脳にフィードバックされ、「やっぱり怖いんだ」と怖さが増幅されてしまうのです。 さらにもう1つ、私たちの頭の中には、過去の経験に基づいて自分のいろいろな行動や反応に対する予測図ができあがっています。その予測図に基づいて行動することを「フィードフォワード」と言います。高所恐怖症の人は、怖い体験をしたり、人から話を聞いたりして、間違った予測図を思い描いてしまうのです。 高所恐怖症の3人に、つり橋で「怖い」と思った瞬間に、これからその恐怖心はどうなると思うか尋ねたところ、「恐怖が高まって最後はどうにかなってしまう」と答えました。ありもしない恐怖をどんどん予想し、事実とはかけ離れた結末を思い描いてしまったため、その場に立っていられなくなったのです。 ヘビ恐怖症も治った!? 専門家によると、もともと「恐怖」は緊急事態に対する反応なので、エネルギーがそう長くは続かないといいます。本当に危険な場合であれば、いつまでも怖がっていられますが、そうでなければ、遅くとも15分くらいで恐怖の反応は下がり始めるといいます。 「ガバンでガマン?ガンバって」 8人が行ったのは、実際の医療現場でも行われている「エクスポージャー(恐怖の対象などにさらすという意味)」という方法を、専門家のアドバイスによってアレンジした方法です。エクスポージャーは、医療現場でも効果があると認められています。 1.まずはおよそ30メートルのつり橋で挑戦します。我慢できるところまで進んだら、その場で止まってもらい、画板上の画用紙に2分ごとに恐怖の度合いを書き込んでもらいます。「もう我慢できない!」という恐怖の度合いを100として、その時点での恐怖の度合いを点数化するのです。恐怖の度合いがゼロになった(OK体験)ところで、いったん戻ります。 この方法は、高所や閉所、クモやヘビ、先端が怖い先端恐怖症にも効果があります。たとえばクモやヘビの場合は、写真を見る→模型を見る→模型に触るなど、段階的に挑戦してみてください。 引用終わり この方法は結局、「怖いものに慣れたら怖くなくなる」という方法論です しかし再三言うように、「親との分離感」が恐怖の源ですから、分離感が潜在意識にあるうちは、また「他のものに恐怖感」を感じてしまいます
恐怖症を克服できたのなら、激しい怒りに我を忘れるということも、なくならなければなりません それができていないのでは、本当に治った状態とは言えないのです
これを防ぐには、変性意識で退行催眠を行い、「親にかけられた催眠術」を解かねばなりません
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恐怖症の一種というか、変種に「パニック障害」があります パニック障害(パニックしょうがい)は、強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつ。パニック・ディスオーダー(panic
disorder)とも呼ばれ、panic disorder
からPDと略記される場合もある。従来、不安神経症と呼ばれていた疾患の一部である(不安神経症の方が広い疾患概念であり、不安神経症と呼ばれていたものの全てがパニック障害には当たらない)。 パニック障害患者は、日常生活にストレスを溜め込みやすい環境で暮らしていることが多く、発作は、満員電車などの人が混雑している閉鎖的な狭い空間、車道や広場などを歩行中に突然、強いストレスを覚え、動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と空間認知(空間等の情報を収集する力)による強烈な不安感に襲われる。 症状や度合は、患者によって様々だが軽度と重度症状がある。しかし軽・重度患者ともに発作が表れる時に感じる心理的(空間認知など)印象としては、同じような傾向が見られ、漠然とした不安と空間の圧迫感や動悸、呼吸困難等でパニックに陥り、「倒れて死ぬのではないか?」などの恐怖感を覚える人が少なくない。 予期不安 広場恐怖 二次的うつ 引用終わり さて、かつてパニック障害は、他の精神疾患と同じく、脳の構造や働きによって発症するとは考えられていませんでしたが、近年ではさまざまな仮説が立てられています↓ これは脳内不安神経機構の異常によって起きるものだと考えられている。ヒトの脳には無数の神経細胞(ニューロン)があり、その間を情報が伝わることで、運動、知覚、感情、自律神経などの働きが起きる。パニック発作や予期不安、恐怖などもこの脳の機能のあらわれで、そこに何らかの誤作動が生じるために起こっていると考えられている。神経細胞間の情報を伝える化学物質(神経伝達物質)や、それを受けとめる受容体(レセプター)の機能の異常が関係しているのではないか、という研究が進められている。 ノルアドレナリン仮説 セロトニン仮説 ギャバ・ベンゾジアゼピン仮説 いずれにしても脳内神経と脳内ホルモン・神経伝達物質が関係していると思われます
それは人間の場合、他の動物と比べて脳が異常に発達したので、頭が大きくなりすぎていて、成熟した状態では母体の産道を通れなくなったためだと言われています つまり人間は生まれて1年ぐらいは、本当は胎児と同じなのです つまり「赤ん坊の時期」というのは、脳が完成する時期と考えて間違いがありません このとき脳の発達に良くない事態があれば、それは脳内神経と脳内ホルモン・神経伝達物質の正常な機能に障害がでると考えることができます ところで現代人はほとんどが赤ん坊のときに「両親が常に付き添っていて、充分な世話をしてくれた」ような状況ではないといって、間違いありません つまり「誰でも脳内神経と脳内ホルモン・神経伝達物質の正常な機能に障害がでる」といっても過言ではないのです
精神療法の中で、有効性について最もよく研究されているのが、認知行動療法である。認知行動療法では、「恐れている状況への暴露」「身体感覚についての解釈の再構築」「呼吸法」などの訓練・練習が行われ、基本的には不安に振り回されず、不安から逃れず、不安に立ち向かう練習を行う。系統的な認知行動療法を行う施設は日本には多くはないが、臨床医は、認知行動療法的な患者指導を行っている場合が多い。 その他、EMDR、森田療法、内観療法による介入も有効とされている。 EMDR 左右に振られるセラピストの指を目で追いながら、過去の外傷体験を想起するという手続きを用いることで知られている。 ※山西注 これは眼球運動が過去の体験(記憶)と関係があることを利用した治療法で、結果的に記憶を「再体験」する方法になっています 森田療法 治療方法 第一期 絶対臥褥(がじょく)期:患者を個室に隔離し、食事・排泄時以外の活動をさせずに布団で寝ているようにする。 ※山西注 「絶対臥褥(がじょく)期:患者を個室に隔離し、食事・排泄時以外の活動をさせずに布団で寝ているようにする。」というのは、赤ん坊の時代を再体験させるものになっています 内観療法 内観療法の手順 1.してもらったこと これにより自分や他者への理解・信頼が深まり、自己の存在価値・責任を自覚する事によって社会生活の改善につながると考えられる。 また場合によって「嘘と盗み」、「養育費の計算」などのテーマが与えられることがある。 また内観療法は大きく分けて、内観研修所や病院で一週間篭って行う「集中内観」と、日常生活の中で1人で行う「日常内観」の2つのステージに分かれる。 集中内観では外界からの刺激が遮断された道場の中に、屏風で狭く仕切った空間を作り、その中で朝6時から夜9時まで続けて上のテーマについて一週間、(6泊7日または7泊8日)内観していく。途中1〜2時間ごとに訪れる面接者に対して、それまでに思い出した事を話す。それに対して面接者は共感的態度で耳を傾け、かつ必要最小限の返答で応える。その過程ではしばしば劇的な価値観の転換を伴うことがある。 ※山西注
母、父、きょうだいなど、自分の身近な人(時には自分の身体の一部)に対しての今までの関わりを、
「バタフライハグは、EMDRの変法で、不安になった時やちょっとしたパニックになった時に使えるテクニックです。 手のひらを自分に向けて腕を胸の前で交差し、肩を触るような格好になります。 右手で左の肩、左手で右の肩を触るようになります。 そうすると自分で肩をたたいているが、肩の部分に意識がいくので、人にしてもらっているような気分になるので落ち着くことができます。 ポイントは、嫌な気持ちを消そうと思うのではなく、十分にその気持ちを味わいながら、やさしくトントンと叩くことです。 途中で深呼吸を入れても良いです。」 *************** こうした一連の治療法を良く見るとき、「子供時代に帰ろうとする行為」になっていると考えれば、これらの方法論の目指すものはみな同じです これらの手法の開発者も気がついていませんが、なぜ症状が改善できるかというと、恐怖症とは本当は「じつは幼少期の親との関係にある」ということが原因だからです
たとえば脳の右手を操作する部分などが脳出血などで破損しても、リハビリで他の部分が代行できることが分かっています また脳が記憶を再現しているときは、脳が「その時代を経験している」こととまったく同じだということが分かってきました ということは、脳が子供時代の記憶を思い出しているときは、その人の脳は「子供に帰っている」のだということなのです そして、その人の脳を「子供時代に帰すこと」ができるということは、「脳内神経と脳内ホルモン・神経伝達物質の正常な機能に障害がでた状態」を正常に治すことができるということなのです
そこで気功法を応用することで「言葉を使わない思考法」を学ぶなら、「記憶は言葉によって成り立っている壁」を越えることができるようになれます 記憶の「言葉によって成り立っている壁」を越えることができるようになれれば、赤ん坊時代の過去を再体験して、潜在意識にある「親に愛されなかった体験」を消し去ることができるのです
「親との分離感」が恐怖の源ですから、分離感が潜在意識にあるうちは、また「他のものに恐怖感」を感じてしまいます
恐怖症を克服できたのなら、激しい怒りに我を忘れるということも、なくならなければなりません それができていないのでは、本当に治った状態とは言えないのです
これを防ぐには、変性意識で退行催眠を行い、「親にかけられた催眠術」を解かねばなりません
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